草庵茶室(そうあんちゃしつ)
草庵は草葺きの粗末な家のことで、その風情を取り入れた茶室をいい、4畳半以下の小さなものをいいます。千利休が、草庵茶室形式を完成させたと言われています。
騒音等級(そうおんとうきゅう)
実際に室内で聞こえる騒音のレベルをランクわけしたもの。「N値」(IndoorNoiseLevelのN)で表す。数値が低いほど静かです。
装飾(そうしょく)
建築や工芸など、美的効果を強調するために飾りを加えることを言います。一般に室内全般を飾り付けることは、デコレーション、対象物に付加される装飾模様はオートメントと言うことが多い。
総二階(そうにかい)
1階の面積と同じ形を、そのまま2階に乗せた2階建ての建物のこと。1階と2階との凹凸がないため、経済設計のローコスト住宅に向いているプラン。
総掘り(ねぎり)
基礎工事の根切りで、建物の全面に渡って掘ることを言います。
添え柱(そえばしら)
本来の柱と別に、もう一本柱を添わして設ける柱のこと。木造の場合で方杖(ほうづえ)を設けた場合に柱の補強として用いられます。
粗骨材(そこつざい)
コンクリートの調合に使用する砂・砂利・砕石のことで、JISでは5mmふるいに85%以上残留する事と規定されている。
底目地(そこめじ)
凹めて目地を納める方法です。一般的には、ボード類の目地に多く用いられ、代表的なものに、天井と壁の取合部に廻縁を設けず、天井底目や壁底目でシンプルに仕上げる施工方法があります。
塑性(そせい)
外力を加えると大きく変形し、外力を取り除いても残留変形が残る性質のことです。
袖壁(そでかべ)
部屋などの一部に平面的にとび出している小壁のこと。
袖瓦(そでがわら)
切妻屋根の破風部分(けらば)に用いられる瓦で、軒瓦と同様に垂れが付いています。袖の垂れた部分を袖垂れ(そでたれ)と呼び、この寸法が大きいものを大袖(だいそで)、小さいものを小袖(しょうそで)と呼び、また屋根の平側から見て左側に袖が付いているものを左袖、右のものを右袖と呼びます。さらにやや形が異なったものとして中付袖瓦、丸覆袖瓦、車袖瓦などがあります。尚、妻瓦、けらば瓦とも呼ばれています。
外付けサッシ(そとづけさっし)
真壁の和室に取り付けるサッシで、サッシの取付位置は柱の外面(外壁側)に取り付くタイプです。外付けサッシは、サッシの室内側には障子(内障子)を設けることが可能。
ソファー(そふぁー)
背もたれと肘掛けが付いた、2人以上座ることのできる長椅子のこと。休息用、または、団欒用に用いる。3人掛けの一般的なソファーのほかに、2人掛けのラブシート、背もたれが低く片方に肘掛けの付いた寝椅子のカウチなどがあります。
ゾーニング(ぞーにんぐ)
建築・インテリア計画において行なわれる設計計画上のプロセスのひとつです。空間を機能や用途別にまとめて、いくつかの小部分に分け、それぞれに必要な空間の大きさを設定し、相互の関連を見た上で、空間の中での位置関係を決定する設計手法。建物の上下階に渡って垂直的に空間を分配、割付けしていくことを、ヴァーティカルゾーニング、ひとつのフロアを対象に、水平的に空間の分配、配置を行なうことをフロアゾーニング、またはブロッキングと言います。
雑巾摺り(ぞうきんずり)
地板と壁の取合に設ける見切材のことを言います。また、幅木と同じ役目をします。押入れの床と壁の見切りにも用いられます。
造作家具(ぞうさくかぐ)
建物と一体となったオーダー家具で、「造り付け家具」とも呼ばれます。
造成地(ぞうせいち)
土地に建設される住宅等の環境・機能を整えるために、必要な工事を施した土地のこと。造成には、土地の状況に応じて、埋め立て・切土・盛土・地盤改良などの方法があります。
増築(ぞうちく)
既存する建築物に接続して、新たに建築物をつけ加える場合、および敷地に既に建築物があって別棟で建築する場合のことを言います。
存置期間(ぞんちきかん)
コンクリートを打設した後、型枠をそのまま取り付けておく期間のことを言います。コンクリート強度の発現が遅い冬季は長く、逆に強度の発現が早い夏季は短くなります。
|
騒音(そうおん)
好ましく感じられないうるさい音のこと。騒音の評価の尺度としては騒音レベルが使われ、その単位はデシベル(dB)で表す。
層間変位(そうかんへんい)
建築物が、風や地震などによるムーブメントを受けて変形する時、上下の階に生ずる水平方向の相対的な変位を言います。
相対湿度(そうたいしつど)
ある温度の空気の、その温度における飽和水蒸気量で、現実にある水蒸気量を除した値を100分率で示したものを言います。
相当隙間面積(そうとうすきまめんせき)
住宅の気密性を表す数値で、隙間面積を延べ床面積で割って出した数値。数値が小さいほど気密性が高く、「C値」とも呼ばれている。相当隙間面積が、床面積1㎡当り5.0c㎡以下の住宅を「気密住宅」と呼び、次世代省エネルギー基準では、寒冷地である断熱地域区分のT、U地域では、相当隙間面積2.0c㎡以下、その他の地域では相当隙間面積5.0c㎡以下となるように規定されています。
相隣関係(そうりんかんけい)
自己の建物と隣家の建物の関係で、基本となる敷地境界線からお互いの建物の空き寸法の関係を言います。民法で敷地境界線より50cm空けることが求められています。
ソーラーハウス(そーらーはうす)
太陽光線からエネルギーを得て、これを冷暖房、給湯などに利用するシステム(ソーラーシステム)を備えた住宅のこと。人工的な機械やほかのエネルギーを用いずに、建物の構造や間取り、方位などの工夫によって、太陽熱や自然風などの自然エネルギーを取り入れる方法の「パッシブソーラー」と、太陽熱温水器、太陽熱発電などの機械を使い、太陽熱を積極的に利用する方法の「アクティブソーラー」とがあります。
粗集器(そしゅうき)
排水に混入している水以外のものを分離・収集する装置のこと。飲食店などのグリースを回収するグリーストラップ、自動車関係などの施設におけるガソリントラップ、美容室などのヘアトラップが粗集器になります。
組積造(そせきぞう)
石、煉瓦(レンガ)、コンクリートブロック(CB)など小さな単位の材料を積み重ねて、壁など構造上の主体部分を造る構造物。また、その構造のこと。地震が多い上に大きな開口部を必要とする日本では、ごくまれにしか見られないが、ヨーロッパなどでは古くから行なわれてきた最も基本的な構造。
外断熱(そとだんねつ)
壁(柱の外側)、基礎面、屋根面に断熱材を取り付け、室内・小屋裏・床下を包み込むように断熱材を施工する断熱方法のことです。「外張り断熱工法」とも言われています。
外張り断熱工法(そとばりだんねつこうほう)
壁(柱の外側)、基礎面、屋根面に断熱材を取り付け、室内・小屋裏・床下を包み込むように断熱材を施工する断熱方法。「外断熱」とも言われています。
ソファーベット(そふぁーべっと)
背もたれやシート部分が動いてベッドになるソファーのこと。ソファーとベッドの両方に使える機能的な2WAY家具。
ソフト巾木(そふとはばぎ)
塩化ビニル樹脂系の材料で作られた巾木のこと。モルタルやボード面に接着して取り付けます。また、木目調のソフト巾木もありますが、住宅にはあまり用いられません。
造園(ぞうえん)
庭園などの空間を造ること。
象嵌(ぞうがん)
工芸品の装飾技法の一種です。金属、木材、陶磁器、ガラスなどの表面に、象嵌材をはめ込むもの。象嵌材には、金属、木材、石、貝殻、べっ甲などがあります。
造作(ぞうさく)
木工事において、骨組みが完成した後に施工される内外の木工事全般のことを言います。敷居、鴨居、長押、畳寄せ、廻縁、幅木、額縁、見切材などを「造作材」と言います。
造作用集成材(ぞうさくようしゅうせいざい)
造作材として使われるもので、ひき板もしくは小角材等を素地のままで積層接着したものを言います。この表面に薄い化粧板を貼り付けた化粧ばり造作用集成材は、貼り付けた化粧板の種類により豊富な表面効果を得ることができます。木構造の耐力部材としては使用することは出来ません。
贈与税(ぞうよぜい)
個人から現金や有価証券、不動産などの財産をもらったときにかかる税金のこと。年間110万円を超える贈与が有った場合、もらった側が支払う。ただし、住宅に関しては、贈与税の特例措置が設けられている。
|